FPが選ぶ!アセアン(東南アジア)に投資したいときに選びたい投資信託

singapore

「アセアンの成長が半端じゃない!!」
これは定期的にフィリピンやマレーシア、タイなどアジアのビーチリゾートを訪れる人にとって共通の感想ではないでしょうか?
私も毎年ビーチを訪れにこういった東南アジアの国を訪れますが、行くたびに街の景観や人々の様子など、国としての成長が著しく、いつも驚かされます。
そしてこう思う人も多いことでしょう。
「この国に投資すればめちゃくちゃ儲かるんじゃないだろうか?」
そこで今回はFPでもある私が「これだけ買っとけばアセアン投資は大丈夫」と判断したオススメの投資信託を紹介したいと思います。
アセアンの成長で資産を築いていきたい方、必見です!

Contents

そもそも「投資信託」とはなにか、ざっくり理解しておく

今や投資商品として株式と並んで(というか抜いて?)メジャーな「投資信託」
「NISA」や「つみたてNISA」などの制度拡充もあって、投資のベテランから初心者まで幅広い人がすでに投資信託を通して資産運用を行っていることでしょう。
投資信託は投資のプロである「運用会社」が投資家からお金を集めてそのお金を投資対象の株式や債券でうまいこと運用してくれる商品です。
投資家からするとその「投資信託」を購入するだけで、運用して出た利益が投資信託の価格という形であらわされる(つまり値上がりする)ので、お手軽に自分の投資したい国やジャンルに投資が出来るというものです。
とはいっても世の中にある投資信託は数千種類とあり、とくに投資初心者にとっては選ぶのも一苦労です・・・

ついでに「アセアン(ASEAN)」の定義も確認

thailand

「アセアン(ASEAN)」とは「東南アジア諸国連合」として10か国の加盟国から成る共同体で、1967年の「バンコク宣言」によって設立され、順次加盟国が増えていきました。
シンガポールが牽引して高い経済成長を見せている国々で、現加盟国は下記のとおりです。

・シンガポール
・インドネシア
・マレーシア
・フィリピン
・タイ
・ベトナム
・カンボジア
・ミャンマー
・ラオス
・ブルネイ


ほとんどが新興国でありながら世界中からマネーが流入し、人口増加も相まって爆発的な経済成長を見せています。
それまでグローバルな成長国として注目されていた中国の成長が鈍化してきたことで、投資先として、「今地球上で最もお金が集まってきているエリア」ともいえるのではないでしょうか。

アセアンに投資したければアセアンに投資している投資信託を買えばいい

これらの超魅力的な投資先に投資をしようと思ったときに便利なのが「投資信託」ということですね。
例えば直接「インドネシアの株」を買うことは非常に難しいですが、投資信託であれば証券会社に口座さえあればいつでも、しかも数千円から購入できるうえこれらのアセアンの国々の株式や債券が「パッケージ」になっているものであるため、具体的にアセアンのどの企業に投資して・・と難しいことを考える必要もありません。
では「アセアンに投資している投資信託」とは具体的にどのような商品があるのでしょうか?

【中身を確認】本当に「アセアン全体」に投資しているのか検証

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アセアン投資で気を付けなければならないのが、「アセアン投資」をうたう投資信託が本当にアセアン全体にバランスよく投資しているかどうかです。
というのも、ほとんどの「アセアン」と名の付く投資信託はその投資先がほとんど「シンガポール」であるケースが多いからです。
アセアンの中では先進国であるシンガポールではなく、フィリピンやインドネシア、マレーシアに投資をしたかったのに「実際に投資していたのはシンガポールだった」となってしまうことにならないように、投資先を具体的に確認しましょう。
ここではアセアンに投資している商品でかつ人気上位の商品について、その中身を見て本当に「アセアン全体」に投資しているかを商品の投資先が詳細に書かれた「目論見書」の内容を確認して検証してみます。

アセアン株式ファンド(三井住友トラストアセットマネジメント)

まずは国内大手の三井住友が運用会社の「アセアン株式ファンド」
シンプルな商品名でアセアンの株式全体に投資している印象ですが中身を確認すると投資している上位の銘柄は以下の通りでした

①DBS GROUP(シンガポールの銀行):7.4%
②UNITED OVERSEAS BANK(シンガポールの銀行):7.1%
③PTT PCL-NVDR(タイのエネルギー会社):6.1%
④TELEKOMUNIKASI INDONESIA(インドネシアの通信会社):5.4%
⑤OCBC BANK(シンガポールの銀行):5.4%
買付手数料:あり
信託報酬:1.836%


シンガポールの銀行ばかりが並びますね。確かにアセアンの経済が潤えばそのなかで先進国である主要銀行の業績は伸びるのでしょうが、少しイメージと違うという人も多いでしょう。
また、この商品はこの時代に買付手数料が発生するのと、信託報酬も1.836%と割高です。
内容としても手数料の面でも購入するメリットはほとんどありません。

朝日ライフ・MSCI・グローイング・アセアン株式ファンド(朝日ライフアセットマネジメント)

聞きなれない人も多いかもしれませんが、朝日ライフの商品は知る人ぞ知る、実績のある商品が多いです。
私が証券の営業をしていた時も朝日ライフの商品は「本当にオススメなのは」と多くの証券マンが自信をもって提案しているのを見かけました。
内容を見ていきましょう。

①BANK CENTRAL ASIA TBK PT(インドネシアの銀行):7.3%
②BANK RAKYAT INDONESIA PERSER(インドネシアの銀行):5.7%
③TELECOMUNIKASI INDONESIA PER(インドネシアの通信会社):5.2%
④ASTRA INTERNATIONAL TBK PT(インドネシアの自動車会社):4.1%
⑤BANK MANDIRI PERSEROTBK PT(インドネシアの銀行):3.6%
買付手数料:なし
信託報酬:1.458%


まさかのインドネシア中心!ということでこちらもよくある「シンガポール偏重」ではないもののアセアン全体というよりはインドネシアに特化した投資信託といえそうですね。
手数料の面ではかなり良心的なのでアセアンの中でも特にインドネシアに注目している人にとってはアリかもしれません。

【オススメ】JPMアセアン成長株オープン(JPモルガン)

世界の「JPモルガン」が運用するファンドですね。
実はアセアン系ファンドの中では純資産が最も高い(もっとも買われている)投資信託で、買付ランキングでも上位に入る商品なのですがその内容はいかがでしょうか?

①DBS GROUP(シンガポールの銀行):6.4%
②BANK CENTRAL ASIA TBK PT(インドネシアの銀行):5.4%
③UNITED OVERSEAS BANK(シンガポールの銀行):5.1%
④OCBC BANK(シンガポールの銀行):4.8%
⑤SINGAPORE TELECOMMUNICATIONS(シンガポールの通信会社):3.4%
買付手数料:なし
信託報酬:1.728%


こちらもシンガポール中心・・と思いきや注目はそれぞれの組み入れ比率です。
上位5銘柄で25%程度と、より細かく分散していることが分かります。
国別の構成を見ると

シンガポール:30.1%
タイ:21.9%
インドネシア:21.3%
マレーシア:11.5%
フィリピン:8.1%


ときれいに分散していることが分かりました。
信託報酬は「朝日ライフ・MSCI・グローイング・アセアン株式ファンド」より少しだけ劣るもののより多くの分散が効いているため、「アセアン全体への投資」という意味ではこちらのほうがややオススメできます。

「アセアン全体投資」なら「JPMアセアン成長株オープン」一択!

JPMorgan

というわけで、アセアンに投資している投資信託の中では「JPMアセアン成長株オープン」が最もオススメということでした。
全体的に「シンガポール」の組み入れが多くなってしまうのは、アセアンの成長に伴ってアセアン最大の金融拠点であるシンガポールの銀行がその恩恵を受けやすいことと、シンガポールの株式というのは他の国に比べて調達するコストが安く済むので、これらの銘柄が多ければそれだけ最終的には手数料を安くできるという点もあります。
そういった事情も考慮すると銘柄の分散がしっかりとされていて手数料も抑えている「JPMアセアン成長株オープン」がアセアン系ファンドでは最も売れているというのも分かりますね。
アセアンだけでなく、新興国への投資は非常に魅力的ですし、投資信託を使えば少額から気軽に投資が出来ますが、商品選びの際にはしっかりとその内容を確認しましょう!

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