円高で海外旅行に行く3つのメリットとは?

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「円高の時に海外に行くと良い」ということをよく聞くかもしれませんが、なぜ円高が海外旅行に有利なのかキチンと理解できているでしょうか?
その仕組みを理解すると旅行をもっとお得に、そして円高をフル活用した旅行が出来るかもしれません。
ここではFPでもある私が円高(為替)と海外旅行にもたらすメリットについて詳しく説明したいと思います。

そもそも「円高(円安)」とは

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そもそも「円高」とはその名の通り「日本円が高い」状態の経済用語です。では円が「高い」とは何に対して高いということなのでしょうか?
一般的には外貨、つまりドルなどの通貨に比べて高いということになります。よく「円高ドル安」などと合わせて表現されていますね。
ではドルよりも円が高い状態とはどのような状態でしょうか?
それをわかりやすく示す指標が「為替レート」と呼ばれる、「1ドル=110円」などと表現されているものです。
1ドル=110円が1ドル=100円になると1ドルの値段が110円から100円に価値が下がったことになります。つまりドルが安くなった「ドル安(円高)」ということです。
為替が動く要因は金利や株価などの経済的な要因や政治的要因など、複雑な条件が重なって動いているので簡単に説明はできませんがこのように常に円と外貨の価値の関係は動いているので、そのなかで円の価値が高くなったタイミングが「円高」であり、海外旅行に行くと有利なタイミングといえるのです。
ちなみに為替に「普通」はありませんので「いくらであれば円高」という明確な基準があるわけではありません。
あくまでも過去や最近の為替レートから考えて円の価値が上がってきているような値動きになってくるとニュースなどでは「円高」と取り上げるようになります。

なぜ円高だと海外旅行が「お得」なのか

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ではなぜ「円高」が海外旅行に有利に働くのでしょうか?
円高の場合、正確には海外旅行にかかわらず「円で外貨を買う行為」が有利になります。
これは具体的なケースで見たほうが分かりやすいので例を示します。

例えばグアム旅行に行った費用がトータルで10万円かかったとします。
ただ海外旅行に行く場合、支払いは宿泊費や食事、お土産などすべて旅行先のお金つまり外貨で支払うことになります。
クレジットカードであっても現地での両替を使ったとしても、どの場合も結局は外貨で発生した費用を円で支払っていることになるので外貨と円の交換が行われるわけですね。
このときのドル円のレートが「1ドル=100円」だったとすると先ほどのケースでは

1000ドル=10万円

ということで正確には旅行費は「1000ドル」だったことになります。
次に、為替が円高になって「1ドル=80円」の時に全く同じ「1000ドル」という旅行内容を円で支払ったとすると

1000ドル=8万円

となり、日本円では8万円で同じ旅行に行けることになります。
このように外国で同じ価格のサービスや商品を買っても日本円に交換するタイミングによって、円高の場合は安く済むということになります。これが「円高」が海外旅行を有利にする仕組みです。

【メリットその1】旅行費が安くなる

航空費、宿泊費は円高によって安くなることが期待できます。
1泊100ドルのホテルの場合は「1ドル=100円」の場合は1万円ですが、円高の「1ドル=80円」の場合は8,000円となります。
また、飛行機代には「燃油サーチャージ込み」などと燃料である石油の値段が反映されていることも多いのですが、石油の値段も世界的には「ドル」で取引されているため、円高になると石油価格も相対的に安くなり燃油サーチャージ自体が安くなることも期待できます。しかしこれらの費用は実際に旅行に行く数か月前から予約している場合が多く、予約した時点での為替レートで支払いが確定している場合が多いので円高になってから予約した場合に受けられるメリットといえます。

【メリットその2】滞在費が安くなる

食事やタクシーなど、現地で外貨により支払う「滞在費」も当然安くなります。
1本1ドルのジュースを買った場合に「1ドル=120円」と「1ドル=100円(円高)」の時で考えると分かりやすいですね。
食事も移動も、マッサージや日用品も・・・と滞在中に使うお金が増えていくほどに円高によるメリットは大きくなります。

【メリットその3】買い物が安くなる

「外貨で支払う」という点で考えると高価なものを買うほど円高によるメリットも大きくなります。
海外でブランド物や洋服を買う人も多いと思いますが、そもそも免税などで安いという点に加えて円高の場合には同じ価格の商品を買っても安くなるのでよりお得度が増します。
例えば為替が10%円高になっているということは、それだけで10%割引で物を買えるということになるわけですね。
円高のタイミングで旅行に行くのであれば、欲しかった高価な物を購入するチャンスかもしれません。

旅行先の通貨と円の相場をチェック

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円高が海外旅行にもたらすメリットについて説明してきましたが、最後によくある勘違いについて注意をしておきます。
ひとくちに「円高」といっても、それが旅行先の通貨に対して円高なのかということは確認が必要です。
よくニュースなどで「円高」という場合にはほとんどが「ドル」に対してという意味で使われていますが、海外旅行は必ずしも「ドル」が使われる国とは限りません。
ヨーロッパに行く場合には「ユーロ」ですし、タイに行く場合には「バーツ」に対して円高でないとこれらのメリットは享受できないということになります。
ドルに対して円高であってもユーロに対しては逆に円安ということも十分ありますので、本当に円高かどうかを確認する際には旅行先の通貨と円との為替レートを確認しなければわかりません。
為替レートは検索したり証券会社のサイトなどで簡単に見ることが出来るので、「チャート(グラフ)」を見て値動きが本当に「円高」に動いているかどうかを確認しましょう。

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