NISAやiDeCoの制度や年金問題の浸透で、預金だけではなく「投資」「資産運用」をしないといけないと感じている人や実際に証券会社に口座開設をする人が増えています。
しかしこれまでの人生、リスクのある投資などとは無縁だった人はどうしても「怖い」と思ってしまい踏み出せない人も多いのではないのでしょうか?
そんな人のために、投資の「怖さ」に向き合い一歩踏み出すための合理的な考え方について実際の調査結果を見ながら投資家になった人たちの共通点を見つけながら解説していきたいと思います。
Contents
投資に進めない「怖さ」は「知識不足」

投資が怖いと思っている人は具体的に何が怖いのでしょうか?
投資は必要だと感じながら一歩踏み出せない理由として各種アンケートで挙がりやすいのが
・損をするのが怖い
・知識がないものに手を出すのが怖い
・まとまった金額がないと始められない
というものです。
SMBC日興証券がおこなった調査によると
・投資デビューできない理由は、「損しそう」 よりも「わからない」が上位
FROGGY「投資の始め方に関する意識調査」
・91.1%の人が「株式投資は専門的な知識を持って取り組むもの」と考えている
・73.0%の人が「株式投資の基礎を勉強してから実践したい」と考えている
・同時に90.9%の人が、知識を身に付けたくても「何を学ぶべきかわからない」
という結果が出ています。つまり「損をする」という決めつけがあるというよりは「知識がない状態はリスクが高いので手を出すべきではない」という結果が出ており、これに基づくと
知識がない状態で始めると損をするので勉強してから投資を始めたい
というモデルが出来上がります。
しかし具体的に投資の勉強を始める予定のある人はほとんどいないと思われます。つまり投資初心者における「怖さ」とは「知識不足」によるものといえるものの、それを解消できないまま先延ばしにしている人が多いというのがリアルな現状でしょう。
知識不足を乗り越えて投資かデビューした人たちは「少額からできる」と知っている

どんなベテラン投資家であれ、誰しもがそんな「知識不足」の状態を乗り越えて最初の投資デビューをしています。
うまく自分の資産を投資で運用している人たちはどのようにして「投資の怖さ」を超えて投資家になったのでしょうか?
日本証券業協会の調査によると投資家が投資を始めたきっかけは
・収入を増やしたかった
「個人投資家の証券投資に関する意識調査」
・株主優待を知った
・少額でできることを知った
・制度(NISA・iDeCo)があることを知った
が上位となっており、これは投資デビューを前に立ち止まっている人とも大差はないと思われますが、ポイントとしては「少額でできることを知っている」という点で、実際に半数以上の人は投資額は300万円未満、50万円未満の人が20%以上もいます。
株も投資信託も100円から買える時代なので、このあたりの「投資は大きな金額が必要」という一つの障害を乗り越えている点は注目すべきでしょう。
よくわからないけど「まずはやってみた」人たちが9割以上継続して投資家になっていく

投資は少額から出来ると分かった上で、最初の一歩を踏み出した人たちは「準備(勉強)してから」ではなく「まずやってみる」という成功ポイントが見られます。
SMBC日興証券の調査に戻ると
・投資デビュー層の64.1%は、「まず口座開設」して購入してみた人たち
FROGGY「投資の始め方に関する意識調査」
・同じく62.2%の人は「気になる銘柄を思い切って購入」している
・結果、78.0%の人が「投資家になったことに満足」
・90.9%が「投資を続けたい」と回答
・投資家になることで86.6%が「世の中の動きや様々な会社に興味をもつようになった」
と傾向がはっきりしており、「知識はないけどやってみたら継続していた」という共通点が見られます。
「知識はないけどとりあえず証券会社の口座開設をしてみた」という行動が重要な分岐点となっていそうですね。
投資の「怖さ」を乗り越えて投資家になるのは「よくわからないけど少額で試しにやってみる」
というわけで、投資を始めたいけど「知識がないし怖い」という足止めをしている人は
・やらないと知識はつかないので損をしても大丈夫な範囲の少額で試してみる。
・とりあえず証券会社に口座開設しておく
という2つの考え方があればバリバリ資産運用をしている投資家の人たちのレールに乗ることができるといえるでしょう。
例えば、「お金のプロ」であるファイナンシャルプランナーであっても「仮想通貨のマイニング」といういかにもリスクの高そうなジャンルに、怪しいと思いながらも自ら挑戦して見事な運用成果を出している人もいます。
こちらのブログで紹介されているので興味がある人は是非ご覧いただければと思います。
やってみてやっぱり怖いと思ったらやめればいいだけの話だと思って、まずは証券会社や投資サービスどれからでもいいので「まずはデビュー」をしてみると投資家への道が開かれていきそうですね。
あわせて読みたい
FPが教える、35歳から「老後2000万円」を作る方法
投資で損する確率は?損しやすい人の共通点も解説!