楽天に転職した私が中途で楽天に入社するコツを教える

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「楽天」というと、日本人では知らない人ではほとんどいないほど有名な超一流企業ですね。
(社員の私がいうのもなんですが・・・)
IT企業としてはもちろん、現在は事業内容も多岐にわたり各分野でITの力を活用してリーディングカンパニーを子会社として持つなど、活躍の場を広げています。
そんな楽天に入社したいと考えている人も多いのではないでしょうか?
そこで実際に社会人6年目で楽天に転職した私が、自分の経験を生かして入社する上でのポイントや注意点について書いていきたいと思います。

Contents

楽天の中途割合は約60%以上

IT企業は新卒よりも即戦力である中途入社者が多いのが特徴です。
楽天も例に漏れず、良くも悪くも中途入社者が多く入れ替わりの激しい企業といえます。
社員全体で見ると中途入社者の割合は60%以上と多くの社員が転職によって楽天に入社していて、これは中途入社を狙う人にとっては心強いデータだと思います。
常に事業を拡大している楽天では、基本的に求人があります。ただし、そのとき人材が不足している事業はタイミングによって異なるため、自分の入りたい部門が求人を出しているかどうかは常にチェックする必要があります。

新卒は学歴・中途は経験を重視

これは私が入社して気づいたことなのですが、新卒で楽天に入社している社員(いわゆるプロパー)はとにかく学歴が高いです。
東大・京大のほか、早稲田大学・明治大学・慶應義塾大学など有名大学を出た新社会人を積極的に採用しており、学歴だけでなく体育会出身や海外留学経験者など「ただ卒業しているだけではない」人間が多く、これらの有名大学出身者の中からも選べるほど就職活動では人気の企業なのだなということが改めて伺えます。
ただし半数以上の中途社員についてはその限りではなく、私も含めて偏差値が高いとはいえない大学の出身者も多くいます。
これらの社員については社会人での経験やスキルを評価されて入社している組なので、中途入社に関しては学歴はほとんど気にせず経験と適正があり、それをアピールできれば問題なく入社は可能です。

中途入社するための必須スキル

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楽天に中途入社する際にはほぼ「必須」とされるスキルがありますので、これらは最低限身につけた上で面接に挑んだ方が良いといえます。
契約上必須というわけではないですが、これらのスキルがないとなるとかなり不利になるうえ、入社後に苦労することになります。

英語(TOEICスコア800点)はほぼ必須

楽天ではグループ会社を含めてTOEICスコア「800点」が必須です。
TOEICスコアが800点ないと給与にも評価にも昇格にも全てに影響します。
入社時に満たない場合でも、入社後は可及的速やかにこのスコアを満たせるように求められます。
正直、TOEICはスコアを取るための技術もあり英語がペラペラでなくても勉強さえすれば取れる水準ではありますので、それくらいの最低限の努力はできなくてはならないということですね。
楽天は社内公用語に英語を掲げていることもあり、オフィシャルな会議や資料、メールは英語ですし外国人も多く働いているため英語は使えないと不便な環境ですのでいずれにしても楽天への入社イコール英語の勉強という覚悟は必要といえます。

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ITスキルは基本的に必須

IT企業の雄である楽天ですので当然、事業を問わずITの知識も基本的に必須となってきます。ポジションによって求められるレベルは異なりますが、目安としては楽天内でも取得を奨励している「ITパスポート試験」での合格レベルは最低限必要だと思います。
事業によってはIT知識を必要としない仕事もありますが、ずっとその状態だと多くの社員と共通言語であるITの会話ができないためかなり肩身の狭い思いもすることになります。
ITの知識は英語と同様、仕事をスムーズに行う上でも必要なスキルといえます。

希望する事業部に合わせた経験

中途入社の場合は「英語」と「IT」が最低限理解できるレベルになってやっと社会人としての経験をアピールできるようになります。
ここで求められる経験は当然事業部(楽天のどこに入るか)によって異なりますので、自分の経験を活かせる事業であればどれだけ優れた経験と能力を持っているかを事業との相性と合わせてアピールすることができれば採用への道はぐっと近づくでしょう。

とりあえずグループに入社してしまえば異動はしやすい

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楽天はグループ内であれば会社を越えて流動的に人が動きます。
楽天本社の人間が楽天カードや楽天銀行などへ異動するケースも少なくありません。
逆にいうとこれは自分が行きたい事業部へ入社しなくても、のちにそこへ行けるチャンスがかなりあるという意味です。
キャリアについて希望を出す機会も多くできるだけ尊重してくれる風土もあるので、「入りたい事業と自分の経験が合わない」という人はまずは楽天グループに入ってしまうことを優先するのもありでしょう。
楽天としても全く外部から人を採用するよりグループ内からとってきた方がコストもリスクも低いため、希望する事業が求人を出しているタイミングで異動希望(あるいは転職希望)を出すとお互いにとって有利なのです。

楽天に転職する具体的な流れ

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では、実際に社会人が楽天に転職するためには何から始めていけば良いのか、順を追ってコツを教えていきます。

事業部を決めて応募

まずは自分が行きたい楽天の中の事業部を整理しましょう。
「楽天」と一口にいってもその事業やサービスは様々です。
どのような事業があるかを知った上で

・自分が行きたい事業か
・自分の経験が活かせる事業か
・求人を出している事業か


という3点で自分が楽天のなかで希望する事業を明確にして応募しましょう。
ポイントとしては、行きたい事業内であれば募集している職種が希望と異なっても応募した方が良いです。
例えば自分が「楽天カード」の「マーケティング」を志望しているとして、楽天カードが募集しているのが「経営企画」だったとしても応募すべきなのです。
「経営企画」として応募して選考を進めるうちに将来的にはマーケティングを志望していることを伝えると意外と
「マーケティングも人が足りてないからそっちに紹介してあげるよ」
という風になるのはよくあることです。
募集していないのであれば、まずは違う部署でも「入口」を見つけたら積極的に飛び込みましょう。
また、リクナビやDODAなどの転職サイトから申し込むのか、直接申し込むのかはあまり気にしなくてもいいです。
転職サイト経由だと企業にとっては多少コストがかさむのは確かですが、だからといって安い方を採用するほど楽天は人間に対してケチな会社ではありません。
優秀な人材であればコストをかけても採用していく体質なので募集を見つけたら何経由であってもすぐに応募しましょう。

履歴書・職務経歴書で意識するポイント

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履歴書はわかりやすく書かれていれば問題ありませんが、履歴書内の「志望動機」もしくは職務経歴書を書く上では「楽天が大事にしていること」がわかる記載内容を意識しましょう。
楽天には「楽天主義」と呼ばれる行動指針があります。
この中でも「成功のコンセプト」という5つの指針は三木谷会長も含めて、毎日の仕事の上で常に意識を行うべき指針として楽天内でも共通語となっているものです。
下記の考えに共感し、実践できることが楽天では何より求められます。

・常に改善、常に前進
・Professionalismの徹底
・仮説→実行→検証→仕組化
・顧客満足の最大化
・スピード!!スピード!!スピード!!

楽天公式サイトより

特に最後の、スピードを重視する考え方は社内でも常に出てくるコンセプトです。
自分のこれまでの経験の中で、スピードをアピールできるものがあれば是非書き加えましょう。

面接(3回程度)ではアツく語ろう

無事、書類審査が合格すると3回程度の面接へと進みます。
面接の回数や相手は事業やその時によっても異なるようですが、
基本的には

・人事担当
・応募した部署の部長
・役員


の3名を順番に相手にするパターンがよくあるケースです。
面接では自分の経験をアピールすることはもちろんですが、私が何より大事だと感じたのはその事業の未来を語ることです。
楽天市場であれば、これからのEコマースはどうなっていき、自分はその中で何を担うのか。楽天銀行であれば今後の銀行が果たすべき役割や、そのために自分が貢献できることなど、熱く語れる人間を楽天は評価します。
私はその事業が10年後にどうなっているかという話で最終面接で役員と白熱した討論をしました。
見方によっては意見が異なる口喧嘩に近いものにも見えましたが、それほど自分の意見と信念を持っていることが評価されて、その役員から最終的な合格をもらえたのです。
遠慮せずにその事業への情熱を伝えましょう。
断言しますが、各事業の役員は全員「アツい」人間ばかりです。

条件面談は積極的に交渉しよう

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見事に合格通知をもらった後は人事との条件交渉になりますが、ここでは遠慮をせずに希望する条件を伝えて良いです。
希望が採用されるかどうかはわかりませんが、まさに「いうだけタダ」です。
気を使って「どんな条件でも大丈夫です」と言ってしまう人がいますが、もう合格が決まった後であれば、よほどのことがないと取り消すなどのことにはなりません。
特に給料なんて高いに越したことはないので「もう少しもらえると嬉しいです」くらいは言っても問題ありません。
入社してから昇給するのは大変ですが、ここではそのスタートラインが一度で決まってしますので、自分を過小評価せずに適切な条件を対等な立場で提示しましょう。

楽天の中途入社は誰にでもチャンスがある

さて、偉そうに楽天に入社する上でのポイントを書いてきましたが、私は学歴も大したことがなければ海外経験などもなく英語ももちろんあまり話せません。
しかし、自分が社会人としていかに貴重な経験をしてきて厳しい環境下で鍛えられた人間であるか、そしてその業界と命を共にする覚悟と情熱を伝えることで無事に入社することができました。
もちろん入社以降、楽天内の環境は想像以上に働きやすく大満足しながら毎日仕事に没頭しています。
是非この素晴らしい環境で意識の高い人と一緒に働きたいと思っています。
英語の勉強を始める、転職サイトに登録する、職務経歴書を書き始める、など楽天に入るためにやることはたくさんあるはずです。入社したいと思っている人は今すぐ行動を起こしましょう!

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