ビーチだけじゃなく、夏はストリートでも大活躍するサーフ系ウエア。
別にサーファーじゃなくてもTシャツ、パンツ、キャップ、サンダルと、全身をサーフブランドのウエアで揃えている人も多いことでしょう!
それぞれのブランドでデザインの傾向が現れやすいので、見た目の好きなブランドを見つけるのももちろんいいでしょうが、サーフブランドはその背景に歴史や思いなど、かなり特徴的な「バックグラウンド」を持っています。
もともとファッションというのは自分の価値観やメッセージを表現する重要な芸術ですからね。
そこで、見た目以外でサーフブランドを選ぶ上で知っておきたい特徴を押さえて、自分がそのブランドのコンセプトに「共感できる」ポイントで服を選ぶことで、ビーチで自分の価値観をどんどん表現していきましょう!
Contents
押さえるべきは「発祥」と「哲学」と「デザイン」
サーフブランドを構成する要素は大きく3つあります。
まずはそのブランドがどこで何から生まれたかという「発祥」、そしてブランドが世界にどのような価値観を提供したいのかという想いである「哲学」、その哲学をどのような手段で表現するのかという「デザイン」です。
まずはブランドの「発祥」を押さえる
これは簡単に想像できますが、ほとんどのサーフブランドは海のある場所で生まれています。
アメリカの西海岸やオーストラリアが多いですが、日本が関わるものやストリート発祥、アウトドア発祥など、その生まれを把握しておくことで自分の好きな場所やスタイルを表現することができます。
ブランドの「哲学」は自分の価値観
サーフブランドは漏れなく強い「哲学」を持っています。
なにを最も重要と考えているのか、なんのために自分がビーチに立っているかをそのブランドを身にまとうだけで発信することができます。
中にはそのブランドの服を買うだけで海を守る活動に寄付ができたりと、具体的にその活動に貢献できるものもありますので、ぜひ理解した上で身につけたいポイントです。
「デザイン」は夏以外のファッションを推測させる
これは完全に見た目の好みなので「かっこいい」と思ったものを着れば良いのですが、Tシャツやハーフパンツのデザインを見れば、その人が「夏以外の季節」にどのようなファションをしているかを推測させてくれます。
ビーチでのファッションは基本的にティーシャツにハーフパンツと、あまり形で個性を出せるものではないからこそ、どのようなデザインを選んでいるのかがダイレクトにその人の普段(ビーチファッション以外)がどのようなテイストなのかを表現することができます。
ブランドによって完全に「イケイケ」のものから、品格を重視したシックなもの、アーティスティックなものまで様々です。
ビーチファッションのデザインは秋冬のその人を想像させてくれるポイントになるわけですね。
主なサーフブランドの3要素をざっくり理解して「メインブランド」を持とう!
代表的なサーフブランドについて、「発祥」「哲学」「デザイン」の観点からざっくりと特徴を押さえることで、自分の共感できる点を探して、服を買うときはこのブランドを中心に探すぞという「メインブランド」を持ってきましょう!
BILLABONG(ビラボン)
1973年にゴールドコーストで生まれたサーフブランド「 BILLABONGビラボン」は別ブランド「RVCA(ルーカ)」の親会社でもあり、世界中に多くの店舗を持つサーフブランドの王様ともいえる規模の大きさを誇ります。
世界各地のリゾートにはほぼBILLABONGの店があり、誰でも知っている間違いないブランドでもありますが、サーフィンの大会はもちろん、スノーボードの大会も開催をする、名実ともにトップクラスのサーフブランドといえるでしょう。
サーフウェア(水着)はもちろん、カジュアルウエアやバッグ、ビーチグッズも取り揃えておりオールシーズンで揃うカバー力も魅力です。
ビーチを歩けば間違いなくBILLABONGを身に着ける人は多いでしょう。
古き良きクラシックなデザインとモダンなストリートスタイルがどちらも揃うため、大きなBILLABONGの店に行けばどんな好みの人でも合う1品が見つかることでしょう。
逆にあまり「個性」を発揮するのが難しく、「被りやすい」ブランドともいえるので、激しく自分を主張したい人は少し避けたほうがいいかもしれません。
RVCA(ルーカ)
「RVCA(ルーカ)」はもともとカリフォルニア発のアメリカンな血を持つライフスタイルブランドです。
BILLABONGが親会社になってからもそのブランドが浸透しファンがあまりに多いため、ブランド名もそのままに今でも「BILLABONGには興味がないけどRVCAが好き!」という声は多く、SNSにRVCAのオシャレな服をアップしている人も多いようですね!
そのデザイン、特にイラストや刺繍、プリントは斬新で「かわいかっこいい」ものが多いため、ストリートでもよく見かけるブランドです。
音楽や芸術に大きなインスパイアを受け、「THE BALANCE OF OPPOSITES」(相反のバランス)という哲学を持ち、正反対のものを同列にデザインしたものが特徴的です。
デザインに強いこだわりがあり、ビーチでもストリートでもRVCAを着ることは「オシャレに興味があります!」といっているようなものですね。
特にストリートでRVCAのアイテムを着ていると、ブランドを知っている人は「お、あいつ海好きなんだな」と思うこと間違いなしでしょう。
VOLCOM(ボルコム)
スノーボード、スケートボードのアイテムでも有名なVOLCOMは1991年、カリフォルニアで2人の若者によって設立されました。音楽レーベルも持つ同ブランドは音楽とも密接に関わっており、その哲学は公式サイトにもある通り 「Youth against establishment(支配に反抗する若者)」と、反逆心が如実にそのデザインにも反映されています。
ブランドのアイコンにもなっている「ボルコムストーン」が描かれたアイテムを身につければ反逆的な心や勢いを表現することができるでしょう。
VISSLA(ヴィスラ)
カリフォルニア発のブランド「VISLLA」は2014年設立と、かなり新しいブランドです。
日本にも上陸後すぐにバイヤーやスタイリストが注目し、一躍トップブランドの仲間入りを果たしました。
サーフィンや海への貢献はまだまだ歴史や実績が浅くはありますが、日本ではあまり多くのアイテムが手に入りにくいこともあり、海外のビーチ沿いで個性的なVISSLAのアイテムを見つけたら是非ゲットしたいところです。
現代のサーフカルチャーやアートの性格を素早く取り入れるため、VISLLAを着ておけば常に最先端のビーチファッションをしている状態になるくらい見た目ではイケている状態になるでしょう。
淡くておとなしいデザインから、ビビッドでエッジの効いたものまであるのでビーチに無縁の人でも私服で着れるサーフパンツなどを探せば街中ではなかなか被ることなくかっこいいファッションが実現できるでしょう。
TCSS
オーストラリアのノーザンビーチでアーティストによって生まれた「TCSS」は設立が2009年と比較的最近のブランドです。
普段の生活の中に海がある姿をコンセプトにしているので、あまり「海感」を出さずにさらっとしたデザインが多く、街にも自然に溶け込む服が多いですが、1960年代のオーストラリアのスタイルにインスパイアされているため、どこか歴史を感じる深みのある印象を受けますね。
日本はもちろん、ニューヨークやロンドンのセレクトショップでも扱われる「夏の新定番」ブランドになりつつあるTCSSは、身にまとうことで「流行に敏感な洗練されたファッション」を体現できるでしょう。
BANKS(バンクス)
発祥として「本拠地のビーチ」を持つことが一般的なサーフブランドですが、「BANKS」はアメリカ、オーストラリア、日本の共同プロジェクトとして2014年に発足されました。
「BANKS」とは波を作る海底の砂山のことで、波ではなくそれを作り出す「バックグラウンド」としてのブランドになりたいという思いが伺えます。
「Everyday Journey(毎日の冒険)」というコンセプトのもと、シンプルな中に遊び心がありながら、毎日着られる機能性も兼ね備えています。
また、3か国共同で地球環境保護を信念としているため服に使われる素材も環境に悪影響のあるものを使わず、例えばTシャツは100%オーガニックコットンを使うなどのこだわりも強いブランドです。
見た目にも、未来を見据える姿にも「大人」であることを感じざるを得ないブランドです。
Deus ex Machina(デウスエクスマキナ)
オーストラリアのブランドということで完全にサーフブランドとして認知している人も多いデウスは、実はモーターサイクル(バイク)もブランドとしての軸であり、アパレルにはバイクのプリントされたものも多いです。
ワイルドさのあるブランドイメージで、サーフのみならずモータースポーツを愛する人であれば一着は持っておきたいブランドといえます。
SATURDAYS SURF NYC(サタデイズサーフニューヨークシティ)
サーフブランドとしては珍しいニューヨーク発のブランドとなります。
世界的にもニューヨークと日本が販売の中心となっていて、店舗があるのは世界的にも珍しいことになります。
その他のサーフブランドとは一線を画す上品なスタイルが特徴的で、サイズ感・シルエットも街中で来ても違和感のない洗練されたデザインとなっています。
東京のメインのショップも代官山でカフェを併設するというこれ以上なくおしゃれなスタイルで展開しています。
海やサーフが好きだけど、ファッションとしては上品で清潔感のあるスタイルが好きな人にはぴったりなブランドです。
ビーチファッションはサーフブランドを知ればもっと楽しくなる!
見た目以外のブランドのバックグラウンドを知っておくことでビーチにいる他の人の価値観ももっと分かるようになり、自分も発信し無言のファッションコミュニケーションが生まれると、ビーチを歩くのがもっと楽しくなります!
結局は見た目重視で選ぶ!という人もそのブランドがどのようなコンセプトを持っているかを理解することでもっと好きになるかもしれません。
ファッションに興味がある人もない人も、ビーチが好きならそこでみんなが着ているブランドの特徴を知って、夏を、ビーチを、もっと楽しみましょう!
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