FPが為替(円高)で選ぶ!2021年に行きたいお得な海外旅行先5選

為替

「特にいきたい場所はないけどとりあえず海外旅行に行きたい!」と思ったときにオススメなのが「為替が安い国」を選ぶ方法です。
為替は常に高くなったり安くなったりしますが、旅行に行くタイミングで安くなっている通貨の国に行くと、宿泊費や交通費、滞在費もショッピングもすべての旅行代がお得になります。
ここではFPでもある私が2020年までの各国の為替の動きから、2021年に行くべきオススメの旅行先をピックアップします。

Contents

そもそも為替(円高)とは?

為替というと難しい印象もあるかもしれませんが、旅行でいう為替は要するに「日本円と現地通貨の交換レート」のことです。
例えば「1ドル=100円」の時にドル通貨の国に旅行に行くと1ドルのものが100円で買えるというレートですね。
これが「円高(ドル安)」になると「1ドル=80円」などになり、同じ1ドルのものが80円で買えるのでお得になるというわけです。
為替が動く理由は政治や経済要因など様々で、それこそ難しすぎてここではあまり触れませんが、とにかく同じ旅行先であれば円高の時の方が安く旅行に行けるチャンスということです。

為替の確認の仕方

information

各国の為替レートは「通貨名 為替」などで検索すると出てきます。
また、「Yahoo!ファイナンス」や証券会社のサイトに行くとより詳しい値動きを見ることができるので訪れてみると良いでしょう。
もちろんただ為替レートを見るだけではそれが高いか安いかはわかりません。
過去のレートも含めてこれまでの値動きを見るには少なくとも5年以上前から今までの「チャート」を見る必要があります。
ここ数年のチャートをパッと見るだけでなんとなく上がっているか下がっているかは分かりますが、どのくらい下がっているかも計算してみるとおトク度がわかります。
例えばドルの場合、2015年が大体「1ドル=120円」程度なのに対し2019年のレートは「1ドル=108円」くらいなので

108円÷120円=90%

となり、4年ほど前に比べるとすべてのものが10%offとなる計算になります。
このように旅行先の通貨のチャートを検索すると何年前に比べて今がどのくらいお得(もしくは割高)なのかがわかります。

今行くべき円高の旅行先5選

airplane

旅行先の候補が複数ある場合は上記のおトク度で最終決定しても良いと思います。
人気の旅行先について、為替レートが過去に比べてどのくらいお得なのか、それぞれ比べてみました。
その中でも今行くとお得!と思える水準の国を選んでいきたいと思います。
※2019年10月時点の為替レートで計算

【オススメ①】トルコ

5年前と比べたオトク度:-55.5%

トルコリラ/円 ※楽天証券より

世界中で圧倒的に割安となったのはトルコでした。
2015年と比べるとその価値は半分以下となっていて、全てが5年前の半額という計算になります。これだけ安くなっているのはトルコの経済状態が悪い(借金が多い)事による資金の引き上げによるものなのですが、旅行者にとってはほとんど関係のないことなので、かなり格安旅行が楽しめる時期になっています。
ただトルコの通貨(リラ)はここ5年はずっと右肩下がりで下がっているため、もう少し経てばさらに安くなっている可能性も高いと考えられます。

【オススメ②】イギリス

5年前と比べたオトク度:-26.3%

ポンド/円 ※楽天証券より

為替だけを見るとヨーロッパでも特に割安の水準になっているのはイギリスです。
2016年にイギリスはヨーロッパの共同経済圏であるユーロを離脱するという国民投票での決定があったため国として不安視され、世界中がイギリスの通貨であるポンドを売ったため「1ポンド=190円」→「1ポンド=140円」という今の割安水準となっています。
もともと物価が高いため日本と比べて「安い!」と感じるほどではないですが、いつかイギリスに行きたかった人にとって今の為替水準はチャンスといえます。

【オススメ③】オーストラリア

5年前と比べたオトク度:-23.5%

豪ドル/円 ※楽天証券より

歴史的に最も安い水準にあるといえそうなのはオーストラリアです。
オーストラリアの通貨は「豪ドル」ですが、2015年には「1豪ドル=98円」だった為替レートは75円近くまで落ちており、割安さは−23.5%とかなり割安な水準にあります。
もともと物価は高めのオーストラリアですが、今なら割安にシドニーやケアンズに行くことができます。

【オススメ④】マレーシア

5年前と比べたオトク度:-21.2%

マレーシアリンギット/円 ※楽天証券より

首都のクアラルンプールももちろんですが「ランカウイ島」などのビーチリゾートもあるマレーシアもかなり安い水準です。
2015年中盤には「1マレーシアリンギット=33円」程度だった為替は急落し、現在は「1マレーシアリンギット=26円」程度と20%以上安くなっています。
加えてもともと物価も安いため先進国に比べるとより安さを感じられるでしょう。
マレーシアは成長著しい国なので将来は物価も為替も上がってくることが予想されます。

【オススメ⑤】アメリカ(ハワイ・グアム)

5年前と比べたオトク度:-13.6%

ドル/円 ※楽天証券より

ビーチリゾートして人気のハワイ・グアムを含むアメリカエリアも「ドル安」の進行によってかなりオトクな水準といえます。
2015年代は「1ドル=125円」まで上がっていた為替は足元で108円程度まで下がっています。
特に免税店での買い物は税金分に加えて為替でも割安な買い物ができることでしょう。
また、ドルは他の通貨に比べて両替の手数料も安く済むので実質的には他の国よりもさらにオトク度は大きくなります。

両替の交換レートにも注意しよう

exchange

為替が安い国を選んでも、日本円と両替するときに不利なレートで両替すると意味がありません。
為替レートはあくまでも指標であり、実際に両替をする際にはそのレートではなく、各両替業者が手数料を上乗せしたレートで交換することになります。
例えばドルの為替レートが「1ドル=110円」だとしても為替レートは
買い:1ドル=112円
売り:1ドル=108円

となっていたりします。
この±2円が業者の利益分になるわけです。
この「上乗せレート」は両替する場所、クレジットカードによって異なるため、少しでもお得なレートで両替できるように安い両替所を事前に調べておくと良いでしょう。
特に何も考えずに国内の空港で大金を両替してしまうと最悪のレートで数万円が手数料として取られることもあります。
旅行前であれば手数料の安い外貨宅配サービスなども積極的に検討しましょう。

うまく為替で旅行先を選べば数万円安くなる!

行きたい場所が明確にあるのであればそれほど考えなくても良いですが、このように為替に注目してうまく旅行を選ぶことで各国に安いタイミングで行く事ができます。
数年前に比べて10%以上安くなっていることも良くあるので、数万円単位でお得な旅行を行ったり、ホテルのグレードをアップしたりする事ができるかもしれません。
是非旅行先選びの際には為替にも注目してみましょう!

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