【プロテイン】WPCとWPIの違いとは?

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トレーニーにとってプロテイン選びは超重要でありながら、楽しみの一つでもあります。
味や価格、栄養素や溶けやすさなど選ぶ基準は多くあると思いますが、あわせてプロテインには「WPC」と「WPI」という種類があります。
よく見るこの2つの違いについて、実はよくわかっていないという人のために、 ここではその違いと選ぶポイントについて解説していきたと思います!

ホエイプロテインとは

「WPC」と「WPI」はどちらも「ホエイプロテイン」というタイプのプロテインになります。
ホエイ(乳清)プロテインは動物性のたんぱく質で生成されており、簡単にいうと「牛乳」のたんぱく質部分を抽出してパウダーにしたようなものです。
「ホエイ(乳清)」とは何かというと、よく例えられるのがヨーグルトを開けた時に上部に溜まっている透明の「上澄み液」。あれがまさに「ホエイ(乳清)」と呼ばれるものです。
たんぱく質の含有量が多く、吸収も早いのが特徴です。
他には大豆(植物性)のたんぱく質で生成された「ソイプロテイン」や、ホエイと同じく動物性でありながら体への吸収速度のゆっくりとした「カゼインプロテイン」などの種類があります。

製法による「WPC」と「WPI」の違い

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ホエイプロテインのなかでも、その製法により「WPC」と「WPI」に呼ばれる2種類があり、それぞれ特徴があるのでこれらを知っておくと自分にあったプロテイン選びがしやすくなります。

「WPC(ホエイ・プロテイン・コンセントレート)」とは

店頭で並んでいるホエイプロテインの多くはこの「WPC」に分類されるものです。
製法が簡単で、良くも悪くも牛乳を「ざっくりと」ろ過することによって生成されるので、安価なのが最大の特徴です。
ざっくりとしたろ過は「余計なもの」が含まれることから、たんぱく質の含有率がやや低めになってしまうというデメリットがありますが、逆にビタミンやミネラルなど他の栄養素も入ってくるというメリットもあります。
WPCのたんぱく質含有率は平均で70〜80%と言われています。
また、吸収がゆっくりとされるので体内のアミノ酸濃度を長い時間にわたって高く維持してくれます。トレーニング前のたんぱく質補充や、普段の「カタボリック(筋肉の分解)予防」に最適といえます。

「WPI(ホエイ・プロテイン・アイソレート)」とは

WPCの製法の後に、不純物を取り除く工程(「イオン交換」や「膜処理」)を加えたものが「WPI」です。手間のかかる製法のためWPCよりも高価になるのが特徴ですが、その分たんぱく質の純度が高く、プロテイン本来の目的から考えると効率よくたんぱく質を摂取できる、「品質の高い」プロテインといえます。
たんぱく質含有量は90%程度にもなり、WPCよりも1.2倍ほど純度が高いといえます。
脂質が低いのでカロリーも抑えられ、吸収速度も高くなっています。トレーニング後の急速な栄養補給はもちろん、ダイエット中であっても心配せずに飲めるプロテインになります。
牛乳を飲んだ時にお腹がゆるくなる体質を「乳糖不耐症」といいますが、WPIであれば乳糖もほとんど含まれていないのでそういった体質の人にもオススメできます。

「WPH(ホエイ・プロテイン・ハイドロライズド)」とは

あまり多くはないですが、「WPH」という種類もあります。これはホエイプロテインを加水分解して「ホエイペプチド」という状態に生成したもので、WPI以上に吸収スピードが早くなっています。
高価な上、通常のトレーニングにおいては特に必要になるタイミングは少ないためあまり使われることはありませんが、ボディビルダーや筋トレ上級者には時々取り入れている人もいるようです。

一長一短!自分にあったプロテイン選びを!

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「WPC」と「WPI」の特徴を述べてきました。一般的には「WPC」は安価で「WPI」は高品質のようなイメージがありますが、それぞれのメリットやデメリットをきちんと理解して自分にあったものを選べるようにしましょう。

WPC(ホエイ・プロテイン・コンセントレート)の特徴
・価格が安い
・吸収がゆっくり
・たんぱく質含有量が低い
・他の栄養素も取れる
・溶けにくいことがある

WPI(ホエイ・プロテイン・アイソレート)の特徴
・価格が高い
・吸収が早い
・たんぱく質含有量が高い
・脂質が低い(低カロリー)
・溶けやすい

WPCがオススメの人

WPCがオススメなのは少しでも安く、大量にプロテインを購入したい人や増量中の人などです。
WPCには乳脂肪が残っていることからカロリーも若干高くなっています。
また、プロテイン以外にサプリをあまり飲まない人は他の栄養素も含まれやすいWPCを選ぶことでビタミンやミネラルも補助的に摂取することができます。

WPIがオススメの人

価格的に問題がなければ基本的にはWPIを選んでおけば間違いないでしょう。特に減量中の人や、プロテインにおいてはたんぱく質以外の余計なものを摂取したくない人、あるいは飲み心地(溶けやすさ)を重視したい人にもオススメです。
プロテインはかなり消費するので基本的にはWPCを飲みながら、トレーニング後など特にたんぱく質が必要となるタイミングにおいてのみWPIを使うなど使い分けをしても良いでしょう。

色々と飲んでみて合うものを探してみよう

WPCやWPIといっても製品によっては味や溶けやすさ、価格は色々なものがありますので自分にはどちらが向いているかを理解した上でいくつかプロテインを試してみて、自分に合うものを探していくのも良いでしょう。
自分にあったプロテインと出会った時の感動はたまりませんからね。
しっかりとした知識を持って良いプロテインと出会えますように!